BLOG
ブログ

施工の様子や、木材・宮大工の技についての
あれこれを綴ります。

石の仕事③

こんにちは。
神社の犬走の石、本陣周りの基礎石の補修が見えてきました。

犬走の方は、前回、捨てコンクリートの上に石を載せて調整し、捨てコンクリートと既存石の間をモルタルで埋めていた様子を載せましたが、今回は、下の写真なります。

埋め込みモルタルが硬化したのを確認し、調整材を外して、周辺に盛って置いた土を戻しました。

之にて、犬走の方はほぼ完成になります。(完成チェックは最終になります。)

 

次に本殿、祝詞殿の下部の基礎石を据えることについてですが、

曳家・揚屋で家を持ち上げといた状態で、土台より下を整地して、砕石、捨てコン、ベースと造りまして、型枠を外した状態が上の写真になります。この上に、下の石を据え、上段の石を据えてい行きます。上記の土台については、すでに既存の土台を外し、新しい土台を設置して防腐剤を塗布した状態で色がこげ茶のようになります。

 

既存の下段の石を積み上げます。積み上げる前に、ケレンや形を見た上で、周囲に基準墨を出して不陸やら’たち’を見ながら調整材をかまして据えていきます。

   

据え終わりましたら、調整材の隙間に固定するようにモルタルを詰め、動かなくしていきます。

硬化を確認したら、調整材を外し、穴を埋めていきます。(この高さを見るためには図面をから始まり、既存の石の高さ、上げてある建物を下したときにどこに来るのか考えながら設置していきます。)

上段の石を設置していきます。(ちなみに大きさ高さ300㎜×巾150-200×長さ600-と大きさがあり、一つの石の重量は50-60kgとしてなかなか重たいものになります。)

一通り完了しました。

次回は、石の階段になるかもしれません。